水こぼれ防止も、安全・耐久性もデザインも。家具の縁(ふち)に新たな価値を生み出す、ウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」
デザイン性はもちろん、家具の強度や耐久性にも影響する「木口の処理」。より良い木工家具を追求する中で生まれたトキハ産業オリジナル技術、ウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」は、安全性や耐久性、耐水性などさまざまな機能を持つ木口処理技術です。開発から40年余り経た今もなお、さまざまなシーンの家具に重宝されています。
より良い木工家具を求めて生まれた独自技術、ウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」

木製家具の天板などの断面、「木口」。その仕上げにはさまざまな処理方法がありますが、家具そのものの印象やデザインを左右するだけでなく、安全性や耐久性、使い勝手にも大きく影響。木口の処理方法は、家具製造では重要な判断・作業項目でもあります。
ウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」は、木口処理のひとつです。トキハ産業独自の技術で、実は40年余り前に誕生したもの。ハードな使用を重ねると傷みや剥がれが生じやすい縁材の接着力を改善し、より良い家具を提供したいと模索を続ける中でたどり着いた技術です。以来、大手メーカーのOEM・ODM家具製造においても、ロングセラー商品を支える技術として採用。小ロットから対応できるので、オフィスや医療、保育の現場のOEM・ODM家具など、さまざまなシーンで活用されています。
「貼る」から「染み込ませる」へ。剥がれにくい縁材、ファーヌ

一般に、天板などの木口処理にはテープ貼りや共貼り、ABS樹脂、T型エッジ、塗装などがあります。表面材との色の統一性を求める家具ならテープ貼りや共貼りを、木口の強度を求めるならABS樹脂、R形状の縁が必要ならT型エッジ、木口の形状が複雑なら塗装をと、家具の用途や使用シーンに適した仕上げを選んで処理を施します。
ただ、共通して懸念されるのが、使用を重ねる中で生じる縁材の傷みや劣化。縁材と木質素材の隙間から浸水すると芯材の膨張・変形につながったり、寒暖差や衝撃が加わると縁材に割れが生じたり。見た目の傷みや劣化だけでなく、家具としての機能が損なわれ、時には使用する人のケガにつながることもあるのです。
そうした懸念を払拭したいと開発されたウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」は、木口に縁材を「接着」させるのではなく、素材にウレタンを「含浸」させて一体成形する技術。型にウレタンを注入しながらシームレスに一体化させるので、隙間からの水の浸入や剥がれの心配がなく、衝撃にも寒暖差にも強い縁に仕上げることができます。また、色や形状の自由度が高く、単なる家具の木口の「縁材」を超えて、表現の幅も広がります。
木口処理、プラス。「ファーヌ」が持つ5つの機能

トキハ産業オリジナルの木口処理技術「ファーヌ」は、プラスアルファの機能を併せ持つのが大きな魅力。すぐれた縁材としてだけでなく、家具に新たな機能・価値をもたらす5つの特徴を紹介します。
特長1:剥がれにくい
貼り合わせて仕上げる他の縁材と異なり、ファーヌはシームレスな仕上がり。経年による継ぎ目の広がりや縁材の剥がれなどの心配がほとんどありません。
型にウレタン樹脂を流し込む際、圧力をかけながら木質素材にウレタン樹脂を含浸させることで、密着性の高い縁材に仕上がります。
特長2:すぐれた防水性
ファーヌに使用されるウレタン樹脂は、シリコンやゴムにも匹敵する高密度な素材。耐加水分解性が高く、すぐれた撥水力を備えています。また、面材とシームレスに一体成形するので、他の縁材に比べて隙間からの水の浸入リスクが圧倒的に低く、面材の含水による膨れや劣化を防ぎます。
防水性が高いので、水こぼれや水拭き頻度の多い場面でも気兼ねなく使え、医療や保育の現場など、常に衛生が求められる場面でも活躍します。
特長3:衝撃に強く、安全性が高い
木口を壁などにぶつけても、縁が凹みにくい。周囲の壁なども傷めない。人がぶつかってもケガをしにくい。そうした耐衝撃性・安全性も、ファーヌの特長のひとつです。ウレタン樹脂は、ゴムのような弾性を持っています。柔軟で衝撃に強いので、すぐれた衝撃吸収性があるのです。
ファーヌのウレタン硬度は、3種類。小さなお子さまの安全を守るための木口や、衝突リスクを軽減する病院・介護施設の出入り口など、活用シーンに応じて適した硬度を選択できます。
特長4:自由な形状
縁の左右を非対称にしたり、机の縁にペン置き場を設けたり、什器の縁にスマホスタンドを設けたり。容易に剥がれにくい性質が掛け合わさった「機能付きの縁」がつくれるのもファーヌの魅力です。
ウレタン樹脂を型に流して成形するため、型を工夫すれば多様な形状に成形可能。「天板の木口処理」としての活用にとどまらず、縁をデザインすることで、プラスアルファの機能を持たせることができます。
特長5:表現いろいろ。自由な色表現

ファーヌのウレタン樹脂は、元々無色透明の液体。「トナー」と呼ばれる色粉を混ぜて調色し、着色します。調色は概ね自在。淡い色はやや汚れが目立ちやすいため、濃い色でアクセントとして縁を彩ることをお勧めしています。家具の色味に近づけて一体感を出すことも可能です。
ウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」は、さまざまな機能で家具にプラスアルファの付加価値をもたらします。
実はあなたのそばに!「ファーヌ」はこんなところで使われています

ウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」は、実は日常のさまざまなシーンで採用されています。
たとえば、オフィスのデスク天板の縁。剥がれや角部の欠けがないので、服の引っかかりなどのストレスがありません。病院では、オーバーベッドテーブルの縁材に。水や薬などの液こぼれでも、さっと拭くだけ。柔らかな素材なので、使う人にも安心です。病室のドア枠にもファーヌが施され、車椅子の出入り時など、緩衝材としても活躍しています。
また、商業施設などのフードコートではテーブルの縁材として、不特定多数の人がハードに利用するシーンでも、清潔を保って長く安全に使用できます。エンターテイメント施設でも、テーブルや展示パネルの縁にファーヌを採用。単に「縁」としてだけでなく、デザインとして世界観づくりの一端を担っています。
オフィス空間から医療、商業・エンターテイメント施設まで。ファーヌは、私たちの身近で小さな困りごとを解決しながら、空間に溶け込んでいます。
トキハ独自の技術で省コスト・小ロットが可能。ウレタン樹脂成形導入の大きくハードルを下げる
幅広いシーンで活用できる「ファーヌ」。実際に、家具の製造や、OEM/ODMを検討される際に、気になるのが費用面ではないでしょうか。ウレタン一体成型の技術は高額になりがちで、国内生産を行う事業所も減少傾向にあります。そうしたなか、トキハならではの大きな強みとして、「ファーヌ(ウレタン一体成型)を小ロットから対応できる」点があります。
一般に、ウレタン樹脂成形は大ロットでの製造が前提です。というのも、成形には形状ごとに型が必要で、通常、専門業者の職人が金型を製造し、その製作費用は数百万円からと高額。維持管理などを含めると、大きなコストがかかります。そうなると、ひとつの型で製造する製品数は数千、数万単位で考えないと採算が合わず、必然的にロット数が大きくなるのです。
一方、トキハ産業のウレタン樹脂一体成形「ファーヌ」は、型を社内で内製。一般的な金型製造と比べて、独自の技術で製作費を大幅に削減。イニシャルコストが抑えられるため、小ロットでの対応も可能です。十数点からの製品発注に対応し、量産販売のOEM・ODM製品に限らず、「同じ家具や什器を複数配置したい」というケースにも対応します。小規模から大規模まで、施設デザインや空間プロデュースなど、さまざまなシーンで活用いただけます。
また、社内一貫体制でご相談から設計、製造、納品まで連携がスムーズ。お急ぎの場合は納期短縮の相談にも応じています。
ウレタン樹脂成形は、製造単位の大きなものに限った技術ではありません。「ファーヌ」なら、案外身近で採用しやすい選択肢として導入できます。
トキハの技術を集めた、トキハならではのウレタン一体成型「ファーヌ」で想いをカタチに
天板などの木口をやさしく包むウレタン樹脂一体成形技術、「ファーヌ」。より安心・安全な家具を、と素材を追求する中で生まれたトキハ産業の独自技術です。防水性や耐衝撃性、自由な形状・色表現まで併せ持つファーヌは、オフィスから医療・保育、商業・エンターテイメント施設まで、さまざまなシーンで活用されています。
創業から70年余り。オフィス家具のOEM・ODMを担うトキハ産業は、これからも働く人に寄り添いながら、より良い家具・什器製造、技術提供を続けています。ファーヌの活用にご興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。