2023年11月25日 京都府綾部市に図書館・地域交流センター・子育て交流センターの3つの機能を併せ持つ複合施設がオープンしました。
3つの機能を有する綾部市の新しいランドマークとして、『テラス』のように人と人が集まる魅力ある空間となり、新たな繋がりが生まれる場所になってほしい。また、綾部市の未来を明るく『照らす』ような施設になってほしいという想いを込め『あやテラス』と命名されています。
(引用:https://www.city.ayabe.lg.jp/0000003912.html)
地元企業である日東精工株式会社様は、あやテラス内にリニューアルオープンされた綾部市図書館へ機関車型の紙芝居収納棚を寄贈されました。トキハ産業はこの機関車型 紙芝居収納棚のデザイン・設計・製造をお手伝いさせて頂きました。
製作背景
日東精工様は、CSR活動(社会的貢献活動)の一環として2015年から700冊を超える児童書や教育本を綾部市図書館に寄贈されてきました。綾部市図書館がリニューアルオープンされる本年(2023年)にオリジナルの紙芝居棚寄贈を検討したいと、トキハ産業にご相談を頂きました。
デザインのポイント
日東精工様の「地域の人から愛され、子供たちが楽しんで、紙芝居に触れ合えるように」という想いを、形(モチーフ)にするところからスタートしました。日東精工様・綾部市図書館様と打ち合わせを重ね、子供たちが大好きな動物と機関車のモチーフを採用することにしました。 木製パネルに対する自由形状の加工と、パネル表面への印刷を叶える技術「F3」で理想の表情を実現しています。
紙芝居を収納する貨車部分は綾部市図書館の方々の、子どもたちに愛着を持って触れて頂きたいという想いから、動物が貨車に乗ったデザインとなっています。 子ども達へのお話会で登場する、くまとうさぎ、そして 子どもたちに人気の絵本で登場するぶた・うしが施されていることが特徴です。
カラーリングは図書館館内の明るくナチュラルな木目テイストに溶け込むように、カラフルでありながらも落ち着いた色合いのトーンを使用、柄は「本から湧き上がってくるアイデアや想像力」を彷彿させる幾何学模様で表現されています。
子供の安全を叶える工夫
ケガなく、安心して触っていただける紙芝居収納棚でありたいという観点から、子供たちが手を触れるパーツの縁材には角の丸みと質感の柔らかさを実現する「ファーヌ」技術(※黄色い縁の部分)を使用しています。
ファーヌはその性質から、緩衝材としての機能も果たし、子供がぶつかりケガをしてしまう危険や紙芝居を収納する際に、鋭利な角で傷つくことを防ぎます。また、一般的には経年劣化が進むことで、家具の縁材は剥がれてしまったり、ササクレができてしまう傾向にありますが、ファーヌは独自の成型方法により縁材が剥がれにくい・傷みにくいといった特徴があり安全性とロングライフを叶えます。
今回ODMサービスとして、弊社がお手伝いさせて頂いた機関車型の紙芝居収納棚は、子どもたちに図書館へ足を運ぶ楽しさを伝えるとともに、子どもたちへの安全面・図書館で働く人への配慮がなされた、日東精工様の長く愛され続ける製品でありたいという想いが込められています。
トキハ産業のモノづくり
トキハ産業はお客様の想いに寄り添い、理想を叶えるものづくりを行います。
社内には企画・プロジェクトの立ち上げからお客様とともに帆走する企画デザイングループがございます。ヒアリング・情報整理・リサーチ・アイデア提案からお客様をサポートいたします。アイデア決定以降の製品としてのデザイン製作・設計・製造と自社内で完結することが可能です。是非、気軽にご相談ください。
最後に
今回、日東精工様の想いから生まれた紙芝居収納棚は綾部駅 駅前に新規オープンされた複合施設「あやテラス」内、綾部市図書館にてご覧頂くことが可能です。京都府綾部市に行かれた際は、是非ご覧ください。
綾部市図書館(あやテラス)
住所:綾部市青野町西馬場下35番地の1
開館時間:火曜日~金曜日/午前10時~午後7時
土・日・祝日/午前10~午後6時
休館日:月曜日(祝日の場合は火曜日)、国民の祝日の翌日、毎月最終の火曜日(祝日の場合は水曜日)、年末年始、特別整理日
綾部市図書館WEBサイト: https://ayabe-library.com/
あやテラスWEBサイト: https://www.city.ayabe.lg.jp/0000004180.html