
オフィスやワークスペース家具のOEM・ODMを手がけるトキハ産業では、自社の「働きやすい環境」も自分たちが持つ知恵と技術でかたちにしています。「働きやすい環境」づくりとして、“自分達の困り事”を解決することで、外部にも貢献できるプロダクトの開発・製造も進めています。今回は、社内で立案・設計・製造し、春日工場内に導入された半個室ブース、「ソロハウス」をご紹介。現場の声から生まれたプロダクトの誕生秘話とともに、トキハならではの技術や私たちの想いをお届けします。
働く人の視点に立ったソロワークブース「ソロハウス」開発
トキハ産業は、快適で居心地の良い環境を実現するオフィス家具のOEM、ODMサービスを提供しています。要望やイメージを形にするのはもちろん、潜在的な課題やニーズに向き合い、ゼロから最適なプロダクトを生み出せるのもトキハ産業の大きな特徴のひとつ。立案からデザイン、製造までを自社内で実現し、想いをカタチにしています。
手がけるプロダクトは多種多様。クライアント様のご要望により、用途や目的にあわせて多岐にわたる製品がありますが、自社内の声を取り上げて開発したものも。そのひとつが、トキハ産業の春日工場に設置されているソロワークブース「ソロハウス」です。
ソロハウスは、広い空間の中で「半個室」を実現するオフィス家具。働きやすいオフィス環境の一環として、「集中できる場所、落ち着ける居場所が欲しい」「ひとり時間を過ごせる場所が欲しい」という現場の声を受けて開発されました。
「個」も、「つながり」も。オリジナル家具誕生秘話

ソロハウスを設置しているのは、兵庫県丹波市にあるトキハ産業、春日工場。演台等の箱物や、家具の天板などの製作を担う春日工場では、15人ほどの社員が働いています。休憩スペースの改装を機に、より働きやすい環境を目指そうと社内プロジェクトがスタートしました。
課題となったのは、休憩スペースが単一空間で、プライベート空間が確保しづらいこと。みんなでコミュニケーションをとるには便利ですが、ひとりで静かに食事をしたい、集中して休憩をしたいと思っても、ソロスペースが確保できず、お互いに気を遣う必要がありました。
そうした小さなストレスを払拭しようと提案されたのが、広い空間を「対話ゾーン」と「ソロゾーン」に緩やかに分けることでした。ひとり時間を過ごせる場所をつくり、対話ゾーンとソロゾーンを分断せずに、自然につなぐことで、個もつながりも尊重する心地いい空間を目指しました。
設計にあたりポイントとなったのは、長時間滞在を前提としない「一人用」かつ「半個室」であること。休憩中はもちろん、業務の集中を高めるスペースとして活用できる場所になります。そのため、集中やリラックスができる場所でありながら、周囲とのコミュニケーションもとりやすいカタチを模索しました。
プロジェクト始動から2ヶ月。3Dによるイメージ検証を経て製作が開始され、「個」と「つながり」が両立する、ソロハウスが完成しました。
ソロワークブース「ソロハウス」の特長

ソロハウスは、セミオープンのボックス型。三角屋根が愛らしいコンパクトなデザインで、適度な“おこもり感”を感じられるスペースになっています。
床と天井、前後・側面の壁3面を囲った半個室のつくりは、食事や休憩、PCなどの軽作業を想定し、内部にはデスクとベンチを備えています。
デザインへのこだわり
全体のデザインは、マットホワイトとライトオークを基調にしたストライプ柄。モダンながら落ち着きがあり、温もりを感じさせるやさしい色味に仕上げました。単体でもスマートですが、並べて設置するとストライプ柄が連なり、ひとつのデザインとして空間に馴染んでくれます。温かくもシャープな印象で、オフィスの雰囲気を明るく整えてくれるスペースになります。
素材には、汎用性の高い木質強化パネルを使用。あえて特殊な素材の使用を避けたのは、再現性への配慮を考え、追加製作にも即時対応できるようにするためです。
没入感とつながりと。包容力のある機能だから汎用的

高さを抑えたコンパクトな空間は自分だけのスペースを守る安心感と落ち着きがあり、ひとり時間に没入しやすい環境です。同時に、側面一面がオープンなので外とのつながりが保たれます。


また、使い勝手を考えて、デスクの天板とベンチの角は、アールで仕上げて大きく丸みを持たせました。出入りしやすく、体勢移動や方向転換もスムーズ。視覚的にもやわらかな印象を与え、圧迫感がありません。周囲と分断するようなソロブースではなく、心理的な近さを維持しながら休憩や作業ができる空間を実現しました。
日常の中のソロハウス

完成したソロハウスは、春日工場内の休憩スペースの一角に設置されました。
朝は、始業までの時間をくつろぎながら過ごせる場所として、休憩時間には会話や交流の起点に。昼はひとりでゆっくり昼食をとったり、うたた寝をしたり。「個」と「つながり」を行ったり来たりしながら、社員たちが思い思いに過ごす小さな憩い空間になっています。
休憩スペースは展示場としても開放されています。工場見学にお越しの際には、ぜひ体感ください。シンプルで愛らしいデザインはお客様にも好評で、使い勝手の良さや細やかな配慮、デザインや技術力にもご注目いただいています。
トキハ産業のOEM ・ODMだからできること
トキハ産業には、開発や技術、製造などを担う「クリエイトチーム」と、マネジメントや企画デザインなどを担う「ソリューションチーム」があり、多角的な視野で密接に連携しながら、ワンストップで対応する体制を敷いています。企画・設計・開発・品管・製造との連携によるモノづくりが可能です。
トキハ産業のOEM 、ODMの根幹にあるのは、「誰の、どんな困りごとを解決するのか」を共有すること。ご依頼いただいたものをそのまま形にするだけではなく、ヒアリングを重ねて課題を整理し、最適解を探るのがトキハ産業のスタイルです。ご依頼の内容により視点も対応策もさまざまで、素材選びが鍵になることもあれば、構造の工夫が解決につながったり、商品価値の磨き上げがテーマになることも。プロフェッショナルとしての知見から、多角的に提案しています。
また、柔軟性や自由度の高さもトキハ産業の強みのひとつです。色や素材、大きさの調整はもちろん、オリジナルデザインや新規開発、既存製品のカスタマイズも可能。木材とウレタン樹脂という異素材を合わせるオリジナル技術「ファーヌ」を用いたご提案や、お客さまのこだわりを軸にした家具の製品化にも対応。想いに寄り添いながら、一丸となってOEM、ODMに取り組んでいます。
OEM・ODM導入の流れ
トキハ産業のOEM ・ODMは、ヒアリングからスタートします。
設計・開発を伴うODMでは、現状や背景、お困りごとをじっくりお聞きするところから。全体像を捉えた上で課題を整理し、企画・デザイン化。スケッチや3Dパースを用いて視覚的にご提示し、イメージを共有・調整の上、お見積りをご用意します。お見積り後、試作へ。開発を伴う場合、試作は繰り返し行われることもあります。
製造を担うOEMでは、必要事項をヒアリングの上、お見積りをご提示します。試作後は、各種試験を経て仕様を詰め、詳細や要件が確定すると、いよいよ本生産へ。工場で生産され、検品を経て納品に至ります。
検討や計画、製造の過程では、お客さまに工場をご見学いただくことも。連携を密にし、万全の体制でお応えできるよう取り組んでいます。
まとめ|働きやすい空間を、共に創るパートナーとして
トキハ産業は、ものづくりのプロフェッショナルであると同時に、共に過ごしやすい空間づくりを実現するパートナーです。つくる過程はもちろん、納品した後も寄り添い続ける存在でありたいと願っています。
大切にしているのは、納品後も胸を張って説明できる責任あるものづくり。長期的な信頼を最優先にする姿勢こそが、トキハ産業のスタンスです。
私たちの仕事は、対話を重ねて状況を見極め、確かな条件が整ったところではじめてスタートします。不安要素が残る場合は無理にお話を進めることはありません。長期的な信頼関係を軸にお客さまに向き合い、全力で応えることは、私たちのポリシーでもあり強みにもなっています。
自社開発の「ソロハウス」は、あくまで一例です。社内では休憩室の風景を変え、社員の日常に溶け込むようになりました。職場環境の小さなストレスや、「もっとこうだったら」という声に出会ったら、どうぞお気軽にご相談ください。共に働きやすい空間をつくるパートナーとして、現場の声をかたちにするトキハ産業を活用ください。