
トキハ産業は家具のODMサービスとして、株式会社 開智総合学院様からご依頼を頂き、開智総合学院様が運営する塾の個別ブースを設計・製造いたしました。
塾・教育施設で増える、「個別ブース」ニーズと課題
近年、学習塾が広まりを見せています。少子化が叫ばれる中ですが、教育改革への対応や教育投資への意識の変化によって需要は高まるばかり。学習塾は多様化の一途を辿り、進化・成長を遂げています。
中でも増えているのが、個別指導塾へのニーズ。個々の学力や目標、学習ペースに合わせた指導が叶うことから人気が高く、「集団学習」から「個別学習」へと、塾の形態をシフトする動きも加速しています。そこで必要となってくるのが、学習塾の空間の見直し。従来の講義スタイルを前提とする空間とは異なり、個別学習に特化した空間が必要となるため、集中や落ち着きを促す個別ブースやデスクを導入するケースが増えています。
ただ、ブース・デスクの採用には課題も。一般に、既製の個別ブースやデスクには規格があるため、そのまま既存空間に配置するとデッドスペースや動線の不都合が生じやすく、思うような配置が難しい場合が多いのです。それはつまり、教室のキャパシティの問題につながって、塾の運営や経営の圧迫にも直結。我慢すべき小さなストレス、という話に収まらない場合も少なくありません。
開智総合学院様からのご相談
今回ご依頼いただいたのは、幼児教育から大学受験まで幅広い教育を担い、大阪で複数の教室を運営されている学習塾・開智総合学院様です。生徒数の増加やニーズの高まりから、個別学習と自習を両立できる教室を整備することになり、より良い学習環境を求めて当社にご相談いただきました。
開智総合学院様が希望されたのは、講師の指導のもと学習する個別ブースと、生徒がフリーアドレスで自習できる個別ブースを併設する学習環境です。「既存の空間を活かしながら、より多くの生徒が快適に学習できる環境を」とのお考えから、配置数やレイアウトに制限のある既製品ではなく、柔軟な対応が可能なODMを選択。レイアウトや細かな仕様についても、塾用個別ブースの製作経験が豊富な弊社に託すかたちでお任せいただきました。
空間にベストフィットする個別ブース設計
プロジェクトは、「どうあるとより良いか」という視点で、設計担当者らによる現地のリサーチからスタート。空間の有効寸法計測と合わせて、塾の雰囲気や生徒たちの学習シーン、講師と生徒の動きややり取りの様子なども視察させていただきました。また、設計は塾に通う同年代の子を持つ社員が担当。親としてのリアルな視点もプラスしながら、リサーチ・検証が行われました。
その後、設計担当者が既存空間と実用に基づく適正なデスク寸法を割り出し、レイアウトを検討。スムーズな動線・席数を担保しながら、空間を無駄なく活かすことで、ベストフィットする個別ブースがデザインされました。

設計・製造を経て完成した個別ブースは、「指導用ブース」と「自習用ブース」の2タイプが用意されました。
指導用ブースは、講師と生徒のやり取りを想定したゆとりのある独立型で、自習ブースは、一人学習に最適なスペースを確保しつつも一般的な規格よりコンパクトに実現。さらに、側板を隣のデスクと共有して連結することで無駄なスペースを省き、既存空間にぴったり収まるブースを実現しています。
また、それぞれのブースには、タブレット学習やノートPCの使用に備えてコンセントも完備しました。ノートPCを開いて手前にノートやテキストを広げたり、複数の教材を同時に開いて学習するシーンを想定し、デスクの幅や奥行きも調整。学習スタイルの変化に伴う細やかな配慮を施しながら、十分なスペースの確保とコンパクト化の両立をしています。
オーダー家具だからできたこと
この度のご相談に対して、トキハ産業が提案したのは、利用する生徒たちにはもちろん、経営者にとっても、ご納得いただける実用性です。その具体的な成果は以下のとおりです。
実用と経済性
新設された個別指導と自習を併設する教室には、横幅約110cmと幅広の指導用ブース1台と、横幅約75cmの自習用個別ブース18台が配置されました。講師は、生徒を指導しながら個別ブースで学習する生徒たちを見守れるようになっています。19台の個別ブースは、空間にデッドスペースをつくることなくぴったり収まり、動線もスムーズ。空間と活用方法を的確に捉えたオーダーメイドならではの学習環境が実現しました。

今回のODMでは全19台の個別ブースがぴったり収まりましたが、規格の決まった既製品を使用する場合と比較して、多くのブースが配置できました。限られたスペースに既製品を入れるとなれば、レイアウトに制約が生じ、空きスペースができてしまったり、スムーズな動線が確保しづらかったりします。また、幅広の指導ブースのような、講師が生徒に寄り添うゆとりのあるスペースを確保するのも、むずかしかったかもしれません。
開智総合学院様にお使いのご様子を伺うと、使用している生徒たちにも好評で、生徒も増加傾向が続いているとのこと。実用性だけでなく、経営的なメリットも感じていただいているようです。
豊富な経験と、プロの視点・スキルを活かす

個別ブースの製作には、トキハ産業の豊富な経験と知識・技術が活かされました。
例えば、十分な学習スペースの広さとコンパクト化の両立が叶うのは、学習塾や教育施設の個別ブース製作の経験が豊富で、情報や技術・知識の蓄積があるため。空間の広さや要件に応じた最適化は、トキハ産業の得意とするところでもあります。また、導入コストへの配慮も、トキハ産業が大切にしていることのひとつです。パーツの接合部に専門業者でなくても組み立てられる金物構造を採用。施工性をよくすることで、施工費のコストダウンにつなげています。限られた予算で開業や拡張をされることも多いなか、生徒たちが使いやすいだけでなく、塾経営にもメリットのある施工を実現しました。
また、豊富な経験とプロの視点は、期待以上の価値を生み出すことも。今回の個別ブースは、「既存空間を活かして、より多くの生徒が学習できる環境を」というご依頼でしたが、現場サイドでは実際に使う生徒にとっての使いやすさも追求。タブレットやノートPC用電源の確保や、使用感、集中のしやすさなど、さまざまな視点・要素を織り交ぜながら最適化を図っています。

塾向け家具のODMでトキハ産業ができること
トキハ産業では、既存空間に合わせた什器・家具製作のほか、用途に応じた什器・家具開発も担っています。
学習塾向けの什器・家具では、大手学習塾の個別ブースの開発・製造を担うなど、実績も豊富。塾運営に必要なデスク・ブースなどの什器のほか、運営方針や現場のニーズに応じて柔軟に対応しています。
また社内には、経験豊富な開発担当が在籍。ゼロベースからお手伝いできる体制を整えているので、お困りごとや目の前の課題に対して、何がどうあると良いのかという明快な答えをお持ちでなくても問題ありません。良き相談相手として隣に寄り添い、丁寧なヒアリングや状況把握からスタートし、設計・製造チームと連携しながらベストなかたちを導き出します。
日頃当たり前に接している家具や什器は、私たちが思う以上に、居心地や使い勝手、作業や学習の効率を決める要素です。「あったら良いな」「こうだと良いのに」という声を叶えながら実用性・快適性を追求し、さらなる付加価値をプラスできるのが、トキハ産業のODMのあり方です。
まとめ|塾空間を最大化する家具づくり
ODMによる空間の最適化は、塾運営のストレス軽減や快適性をもたらしただけでなく、塾運営を支えるより良い循環を生み出しています。
トキハ産業は、「より良い環境」「より良い循環」を生み出すための相談相手でありパートナーです。まずは気軽にご相談ください。
今回、ご依頼を頂いた開智総合学院様のWEBサイトも是非、ご覧ください。